広大地評価
「広大地」って未利用地や更地じゃないとだめなの?
たとえば、大規模商業施設やアパート等の敷地は「広大地」として評価する余地はないのでしょうか。
答えは・・・・・
周辺状況等によるため一概に適用できないとは言えません。
まず大規模商業施設ですが、
郊外ロードサイド店のように大規模商業施設が連なっているような場所では
" その地域の標準的使用であり "
" 周辺の宅地と比べて著しく広大とは言えない "
" 周辺の宅地と比べて著しく広大とは言えない "
そのため「広大地」に該当しないと考えられます。
また、住宅街の中にある大規模商業施設は
" その地域の標準的使用とは言えず "
" 周辺の宅地と比べて著しく広大であり "
" 現に宅地として有効利用され当ている建築物等の敷地には当たらない "
" 周辺の宅地と比べて著しく広大であり "
" 現に宅地として有効利用され当ている建築物等の敷地には当たらない "
そのため「広大地」に該当すると考えられます。
では、
◆大規模商業施設と戸建住宅が混在する地域 ではどうでしょう。
この場合は、ケースバイケースなので 個別判断ということになるでしょう。
◆アパート等の施設 ではどうでしょう。
たとえば第一種低層住居専用地域に建つアパート等が その土地の「最適利用法(最有効活用)」といえるでしょうか。
この場合も、大規模商業施設と同様に判断されることになります。
つまり、建物が建っている場合でも、建物の用途によって「広大地」適用の可否が決定されるのではなく、その地域の標準的使用や、評価対象地固有の最適利用法、採算性などから総合的に判断されます。
さいごに
ここまで見てきたように、未利用の広大な土地、広大な自宅、市街地農地など明らかに「広大地」として評価ができる土地だけでなく、一見「広大地」に該当しそうもない場合でも、状況によっては、「広大地」として評価ができる土地があります。
有用な評価制度ですので、面積基準をクリアするならば是非検討をお勧めします。
詳細については専門家に確認しましょう。
文 税理士・CFP(R) 西木敏明