相続発生後の事後対策について
相続が発生した後では相続税対策にも限りがあります。
しかし、相続財産 ( 土地 ) の評価を引き下げたり、納税を有利にすすめ金融資産を保全できる方法がいくつかあります。
たとえば、土地は相続発生時点の現況で評価されますが、分割方法によって評価を引き下げることができる場合があります。
◇ 土地の分割方法により土地評価を引き下げる方法その ①
高い路線価の影響を受ける面積が小さいほど減額効果は大きいのですが、分割後の宅地が通常利用に適さない、無道路地になるなどの場合は「 不合理分割 」とされ、分割前の全体で評価されます。
◇ 土地の分割方法により土地評価を引き下げる方法その ②
図3のように広い土地で、高い路線価の影響額より「 広大地の評価 」による減額が大きい場合には、一人が相続するか分筆せずに共有で相続した方が評価上有利になります。
宅地を評価する場合、筆ごとではなく、取得者ごと、利用の単位ごとに評価します。
そのために、図1・図3のように分割の仕方によって同じ土地でも評価が大きく変わってきます。
当然、評価云々の前に今後の利用予定や相続人間の思惑もありますので、必ずしも評価上有利な分割方法がベストとは言えませんが考慮すべきだと思います。
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